ロストワックスと鍛造はどのような違いがありますか?

ロストワックス
ワックス模型を転写した金属を流し込む方法で作られる精密鋳造。特徴としては精度の高い製品が作れ、後加工が少なくなる。つまり複雑な形状が可能。
金型の傷みが少なく半永久的に造れる。そして材料強度の方向性が無い。

鍛造
金属を加熱してやわらかくし、人力または機械力によって打撃を加え所定の形状を作る加工法。
金属の結晶粒が鍛錬されて微細化され、均一な組織になる。そしきは鍛造の流れを持った繊維状(ファイバーフロー)になって強くなる。

ロストワックス・鍛造の違い
ロストワックスのほうが鍛造より価格が高い、そして精度の高い製品が造れ、後加工が少なくなることから高級品とされている。その一方で鍛造品は加工の精度が低く、また一度に大量に作らないとコスト的に合わないことから、業界的では一般的に安い量産品と思われている。
しかし、実は鍛造加工では金属組織に流れを持たせることにより、機械的性質が優れ、強さや組織に対して信頼できる製品が得られる。つまり「刃」というある一点に対する強度が求められる刃物に関してはロストワックスよりも鍛造品の方が品質が優れていると言える。

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